2018年8月25日・26日に開催された東京高円寺阿波おどりのレポート(体験談)をお届けします。
東京都杉並区高円寺について
高円寺はJR中央線と総武線が通っている古着の町として有名です。大手チェーンからヴィンテージを中心に扱う小さな古着店まで沢山の店舗が軒を連ね、お洒落な服が安価で購入できるため、ファッション好きな人に人気があります。
また、地元に密着した商店街が複数存在し、昔ながらの精肉店や個人経営のカフェなどが広域に点在。サブカルチャーの町・中野の隣という位置関係から外国人観光客も多く、様々な文化が入り混じる個性的な場所となっています。
東京高円寺阿波おどりについて
■名称:東京高円寺阿波おどり
■場所:東京都杉並区
中央線・総武線「高円寺駅」周辺・東京メトロ丸の内線「新高円寺駅」周辺
※祭りの開催時期である土日と祝日は中央線快速が止まりませんのでご注意ください
■開催日:2018年8月25日・26日
※24日は18:00~20:00にふれおどりという前夜祭があります
今年で第62回となるこのお祭りはJR高円寺駅を中心に、北は純情商店街をまわり、南は新高円寺駅までの広範囲が舞台です。
高円寺阿波おどり連協会所属の連を筆頭に都内各所、千葉や山形、本場・徳島の連まで全国から約100の阿波おどり連、総勢約1万人が参加し、100万人の観光客が訪れます。
祭りの見どころ
開催場所への行きやすさ
新宿駅から10分の好アクセスで、駅から一歩出ただけでそこはもうお祭り会場!8つに分かれた演舞場でそれぞれの阿波おどり連が一斉に演舞を開始するのですが、そのどちらにも行きやすいJRでの来訪がおすすめです。
北口駅前の広場には種類豊富なフードや阿波おどりの本場・徳島のテントが出ているので、そちらに立ち寄るのも楽しみ方のひとつです。駅前でうちわと案内図を貰ったら気になる演舞場に向かいましょう!
圧巻の演舞
一番の見どころは、なんといっても本物の演舞を間近で見られることですね!
私は毎年、【パル商店街】の演舞場から見始めるのですが、狭い道幅を目いっぱい使っての演舞は大迫力です。重厚感のある太鼓や軽快な三味線の音がアーケードに反響し、自然と気分が高揚します。
演舞開始後は演舞場に入る横道に規制がかかり、入るのがかなり大変になるので、食事や飲み物を楽しみながら早めに場所を決めて待つのがおすすめです。様々な年齢、性別、中には海外の人まで、全員が楽しそうに踊っています。
オリジナリティ溢れる食べ歩きメニュー
他にも、お祭りの楽しみの1つに屋台の出店があると思います。
もちろん、このお祭りもたくさんの出店が出るのですが、他のお祭りと異なる点があります。それは、お祭りでよく見かける屋根のついた屋台ではなく、高円寺全体に点在する小さなカフェや食事処、コンビニ、また古着店や雑貨店までもが、それぞれ店頭でオリジナルのメニューを提供しているのです。
やきそばやたこやきなど、屋台定番のメニューから、各店によって中身が異なるオリジナルサングリアや、なかにはラーメン串などという変わり種まであり、見ているだけでも楽しめます。通常のお祭りの屋台より安価なものが多く、つい沢山食べてしまうので、あらかじめ手拭きとごみ袋を持参しておくととても便利ですよ。
夜の踊りは一味違う
当日の演舞は17:00から20:00となり、夜の陽が落ちてからの雰囲気がとても素敵。駅前広場に設置された沢山の提灯がライトアップされ、荘厳な雰囲気になります。
陽が落ちてからは【桃園演舞場】から【みなみ演舞場】にかけて新高円寺側へと移動しました。【中央演舞場】からは車道を交通規制し会場を作成しているため、商店街よりもずっと広く、また特設の街頭と提灯で明かりが確保されているので、歩道を歩きながらでもダイナミックな動きの細部までしっかりと観ることができました。
また、住宅街が近いため、地元の住民が家族連れでシートを広げて観覧している様子が多く伺えます。家族や友人と連れ立って、早い時間に場所と食事を確保したうえでゆっくり見るのもぜひ一度はやってみたい楽しみ方ですね。
まとめ
昭和32年、たったひとつの商店街から始まったこのお祭りは年々大きくなり、やがて東京を代表するお祭りの1つとなりました。夏の終わりの思い出作りに、ぜひ阿波おどりを体感しに行ってみてはいかがでしょうか。
また、本祭りの開催期間外でも「RBAプラザ 阿波おどり館」にて阿波おどり連の写真や展示を見て阿波おどりの世界に触れることが可能です。入場無料なので、高円寺にお越しの際はぜひ立ち寄ってみてくださいね。